最新話のネタバレ・感想

インディゴの気分 | 【1巻】のネタバレ・感想!


2017年8月25日に祥伝社でインディゴの気分の1巻が発売されました。

インディゴの気分| 最新話【1巻】の最新話のネタバレと感想をまとめた記事になります!

※ネタバレ注意です

 

本ネタバレは【文字のみ】のネタバレになります。
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インディゴの気分 1巻のネタバレ

【なんとも説明しづらい関係ってあるだろう】

 

 

【でも一言で言うならそう…】

 

 

【これは俺と木島理生という友人とのただの昔話である】

 

 

【第一話 ブルーより深い青】

 

 

斉藤「あれ?」

斉藤「木島くんじゃない?あれ」

城戸「え」

 

城戸「マジだ」

「ほんとだ木島だ」

斉藤「よかった…木島くんだけ連絡先わからなかったのよね」

 

 

【大学時代のゼミの教授が亡くなった】

 

 

【ゼミの仲間とは卒業後も会う仲だったのだが】

 

 

【こいつだけは例外だ】

 

 

城戸「木島くん」

城戸「来てると思わなかったわ久しぶりじゃん」

木島「……」

 

木島「どちら様ですか……?」

城戸「城戸だよ城戸士郎!!2年間同じゼミだったろ!!」

木島「え……?そうだっけ…」

 

城戸「…あとほら その…麻美のさぁ…」

木島「……?」

木島「悪いけど君のこと何ひとつ思い出せない」

城戸「……」

 

 

【思い出す気ねーだろ…】

 

 

斉藤「木島くーん!」

木島「あ 斉藤さん」

 

城戸「そっちは覚えてんのかよ!!」

 

斉藤「木島くんだけ連絡できなかったから気になってたのよ」

木島「新聞の訃報欄で知ってね…」

木島「先生にはお世話になったからどうしても来たくて……」

斉藤「そうだよね…木島くん先生のお気に入りだったもん」

城戸「……」

 

斉藤「そうだあっちで通夜振舞いやってるのよ」

斉藤「ゼミのみんなとか先生とか先輩とか集まってるし来ない?」

木島「いや……悪いけど僕は遠慮する」

斉藤「そっか…」

木島「それじゃあ」

 

斉藤「木島くんちょっと雰囲気変わったね」

斉藤「なんか荒んでるっていうか…」

城戸「だなぁ」

 

「最近新しいの書いてるのかな?」

「随分 儲かったんじゃねえの 映画にもなってたじゃんデビューのやつ」

「そういや文通に行った奴に聞いたな」

 

「なんか投資に手 出して失敗したとか」

「マジで」

「金持ってると寄ってくる輩がいるんだよなぁ」

「怖い怖い」

「まぁあいつも調子乗ってたんだろ」

 

 

【当時俺はありがちな作家志望の文学部生だった】

 

 

【同級生が在学中にまさかあんな賞を獲ると思わず】

 

 

【「どうせ大したことない」と言い聞かせながら】

 

 

【買ってきた文潮を広げたのだが】

 

 

【打ちのめされた】

 

 

【悔しかったが面白かった 圧倒的だった】

 

 

【俺の書きたかった世界がそこにはあって……】

 

 

【俺はもうこんなもの書くまいと思ったのだ】

 

 

斉藤「え 城戸くんもう帰るの?」

斉藤「軽く飲みに行こうって言ってたんだけど」

城戸「ちょっとまだ仕事残ってるし車で来たから飲めねえしさ」

斉藤「えー送ってもらおうと思ったのに~」

城戸「ごめんまた今度ゆっくり」

 

城戸「フー…」

城戸「ん?」

 

 

【あいつ…こんなとこで何やってんだ?】

 

 

城戸「おい!木島…木島くん!」

木島「君は……」

城戸「駅は随分向こうだぞ?迷ったのか?」

木島「いや……」

城戸「?」

 

木島「……帰りの電車賃がなくて」

 

城戸「はぁ?マジで??」

 

木島「うん……」

 

城戸「って歩いて帰る気かよ!?都内だろ?ここ茅ヶ崎だぞ!?」

木島「歩けば着くかなって…」

城戸「……」

 

城戸「家どこよ」

木島「新宿のほう…」

城戸「乗れよ」

木島「いいの?」

城戸「じゃあなバイバイっていうわけにもいかねーだろ」

木島「……ありがとう」

 

木島「城戸くん・・・だっけ」

城戸「ああ マジで覚えてないんだな」

木島「ごめん……」

 

木島「城戸くんは今何をやってるの」

城戸「編集桜桃社ってとこで」

木島「あー…」

木島「なんかいかがわしい感じの版元だよねアングラな・・・」

城戸「うるせーなそのとおりだよ」

 

城戸「一応 文芸担当なんだよ ポルノ小説専門だけどな…」

木島「へぇ…そういうのが好きなの?」

城戸「別にどこも受かんねえからバイトしてたとこに就職しただけ」

木島「そうなんだ…」

 

木島「でもすごいじゃんいい車乗って」

城戸「これか?」

城戸「社用車なんだよ借り物 車なんか持ってねえよ」

木島「ああ・・・なるほど」

 

城戸「……ちなみに」

城戸「3日前同棲してた彼女に追い出されてさ」

木島「え?」

城戸「会社泊まってて家もねえ笑えるだろ」

 

 

【そうなのだ】

 

 

【先に抜けてきたのは昔の仲間に情けない】

 

 

【自分の話をしたくなかったからで…】

 

 

城戸「…結婚する気だったんだよ俺は」

木島「…それは残念だったね」

城戸「『インディゴの気分』って感じよ~まさに」

木島「……」

 

城戸(…やっべ)

城戸(うまいこと言ったつもりで口が滑った……)

 

 

【『インディゴの気分』とは】

 

 

【ベストセラーになった木島理生のデビュー作のタイトルで】

 

 

【「ブルーよりさらに憂鬱な死にたくなるような気分」という意味…】

 

 

【(元ネタはジャズのナンバーとか)】

 

 

シーン

 

城戸(地雷踏んだか…?)

 

木島「……タバコ」

城戸「え?」

木島「1本もらってもいい?」

城戸「…どうぞ」

 

木島「僕も今そんな気分」

 

木島「城戸くんさよかったら今日はうちに泊まれば」

城戸「え いいのか」

木島「送ってもらったしお礼」

 

木島「家賃くれるなら住んでもらっても構わないけど」

城戸「マジかよ?」

木島「忙しそうだし家探すのも大変だろ」

城戸「う~~~~~ん……」

城戸「ここからなら会社も行きやすいしマジでそれはありがたいんだが…」

 

木島「まぁ とりあえずどうぞ上がって」

城戸「へぇーいい家じゃん」

 

 

【わりときれいにしてんだな…】

 

 

城戸「もしかして買った?」

木島「儲かってたときに一括でね衝動買い」

城戸「ほー…さすが」

 

 

【(酒瓶すごいけど…)】

 

 

城戸「あ 早速なんだけど風呂借りていい?抹香臭くて」

木島「どうぞ風呂場はそこ出て右側」

城戸「サンキュー」

 

城戸「木島ッ木島―――ッ」

 

木島「何……?」

 

ガチャ

 

城戸「このシャワー全然お湯でねえんだけど…」

木島「…あ」

木島「ごめん言うの忘れてた うち お湯出ないんだ給湯器壊れてて」

城戸「ハ???」

城戸「早く直せよ」

木島「……」

 

木島「……知ってる?給湯器って買うと結構高いんだ」

木島「賃金なら大家さんが直してくれるけど」

城戸「………」

 

木島「水で洗うコツはあんまりビショビショ広範囲に浴びないことだよ」

木島「ちょっとずつ洗えばそんなに寒くない」

城戸「わ…わかった」

城戸「…………」

 

 

【あいつ……そんなに金に困ってるのかよ…】

 

 

木島「持ち家って言っても結構金がかかるんだよねぇ」

木島「固定資産税とかさ」

木島「これ払わなかったらどうなるのかな」

 

城戸(ゲ…借金もあんのか)

 

城戸「…今全然仕事してないのか?」

木島「してない」

木島「文潮の担当とはケンカ別れしてさ文学性の違いってやつかな」

城戸「バンドみたいに言うなよ…」

 

木島「売り上げも落ちてたし内容にどんどん口出すようになってきてさ的外れの」

木島「向こうにもいい加減 僕を持て余してたんだろ」

城戸「………」

 

城戸「………なぁ」

木島「ん?」

 

城戸「よかったらうちで書いてみるか?」

 

木島「え?何を?」

城戸「俺が担当してるレーベルで…まぁ 官能小説になるけど」

木島「は?」

 

城戸「レーベルとしてはわりと老舗だし原稿料だってそんなに悪くは…」

木島「え 待ってポルノ小説を書けってこと?」

木島「この僕に?」

 

ブワッハッハハーッハハ

 

城戸「……」

 

木島「絶対に嫌だね」

 

木島「ポルノは文学じゃないよ道具さ 目的や用途のあるものは全部道具だ」

木島「僕は文字しか書くつもりはないんだ」

木島「くだらない消費物を書くくらいだったら」

木島「作家なんか辞めたほうがマシだ」

 

城戸「……まぁ」

城戸「そう言うなよ先生」

 

城戸「確かにこういうのは読者のおっさんをイカしてなんぼって面もあるけどな…」

城戸「でも 僕はさ木島くんのファンなんだよ」

木島「え……」

 

城戸「やっぱりすごい才能があると思うんだよ俺 出たやつ全部読んでるんだぜ」

木島「……そうなの?」

城戸「書き続けて欲しいんだよ勿体ないよ」

城戸「いつかまた「文字」の名作を書く繋ぎでいいからさ…」

 

木島「……でも」

城戸「はっきり言うけど金が必要だろ?」

 

城戸「それ 借金の督促も混じってんじゃん」

城戸「微妙な額でもほっとくと後で怖いぞ」

木島「………」

木島「……どうしていいかわからないんだ…」

 

 

【俺はグチャグチャにしてやりたくなった】

 

 

城戸「木島くんなら大丈夫 大丈夫 キャリア的に気になるなら別名義でやればいいし」

城戸「書いてみなって…」

 

 

【才能に溢れ高潔でプライドの高い】

 

 

城戸「給湯器は俺が買ってやるよ」

 

 

【俺の憧れだった男を】

 

 

【第二話 父の影】

 

 

城戸「木島くーん…」

城戸「木島センセー…」

城戸「おい」

木島「何」

 

城戸「今日は何か進みました…?」

木島「見ればわかるだろ構想中だよ構想中」

城戸「いつまでにどこまで書けます?」

 

木島「……あのさあ君ね」

木島「学校の宿題じゃないんだよ 書けって言われてすぐ書けるもんじゃないんだよ」

木島「編集やっててそんなこともわかんないの」

 

城戸「限度があんだろ!!」

 

城戸「そうやって毎日ダラッダラ朝昼晩酒飲んで」

城戸「寝っ転がって何を構想したっつうんだよ!!」

城戸「あれからもう半月だぞ!!」

木島「……………」

 

木島「……やっぱり担当編集と作家が一緒に住むなんて無理かも」

城戸「あ!?」

木島「そんな毎日ちょくちょく進捗監視されるのが苦痛だって言ってんの」

城戸「オイ」

 

城戸「今更出てけとは言わねえよな」

城戸「給湯器も買ってやったし家賃払ってやったろ!俺が!」

木島「そんなはした金で僕を脅す気か…?下品だな」

 

城戸「はぁ~~~~~!?」

 

城戸「だから なあんでそんな偉そうなんだよお前!!1円でも稼いでから言えよ!」

城戸「金のないのは首のないのと同じなんだよ」

 

木島「…わかったよ」

 

木島「じゃあ僕が出ていけばいいんだな!」

 

城戸「ハァ!?」

 

城戸「なんでそうなるんだよ!!」

城戸「ちょ……おい!」

 

バタン

 

城戸「子供かっつうの……」

 

 

【この手のやりとりは今日が初めてではない】

 

 

公園でウィンナーをかじる木島を見つけました。

 

城戸(…完全に不審者だな)

 

城戸「行動がパターン化してるぞお前」

木島「……うるさい」

 

城戸「いっつもそればっか食ってんな」

城戸「好きなの?」

木島「別に」

木島「でも学生の頃を思い出す金がなかった頃の」

 

 

【そういえば木島は苦学生であったと噂で聞いたことがあった】

 

 

木島「実家とは折り合いが悪くて…援助は一切なかったから」

城戸「今も仲悪いのか?」

 

木島「「本なんて読んでたら馬鹿になる」」

城戸「え?」

木島「父の口癖だよ父には…」

 

 

【少し歳の離れた兄貴がいて】

 

 

【東京の大学に進学したんだけど】

 

 

【学生運動にハマったあげく捕まったりして……】

 

 

【祖父母も父も随分迷惑を被ったらしい】

 

 

木島「それ以来父は「知」を恐れたのさ幼稚だろ」

城戸「でもまぁ ある意味それは真理でもあるんだけど・・・」

木島「…………」

 

木島「つまり何が言いたいかっていうと僕とは徹底的に気が合わないんだ」

木島「文学部に行きたいと言ったら殴られて作家になると言ったら縁を切られた」

城戸「…もしかしてあのデビュー作って」

 

木島「そう…あれは私小説的な作品なんだ」 

木島「僕と父の関係をモデルに書いたところがある…」

木島「僕は失敗作だと思ってるんだ」

城戸「そうか?俺は好きだけど…」

 

木島「……こんな話誰かにするの初めてだな」

木島「誰にも言うなよ」

城戸「ネタにしづれえよ」

 

城戸「…そういやさ」

城戸「なんで金もないのに先生の葬儀に行ったわけ 遠いし香典代もかかるだろ」

木島「…いいだろ別に」

 

城戸「お前そこまで親しかったっけ?」

木島「先生には本当にお世話になったんだ 学費のことで大学とかけあってもらったりね」

城戸「ふぅん………」

 

城戸「…冷えてきたな」

城戸「帰ろうぜ」

城戸「あったかい風呂にも入れるようになったし」

木島「…いちいち恩着せがましいんだよ お前」

 

 

【…とまぁ】

 

 

【俺たちがそんなやりとりをしていた頃】

 

 

【とある作家が死にかけていた】

 

 

【名前を蒲生田郁夫という官能小説の大家と呼ばれた男だ】

 

 

「城戸」

「お前今日から蒲生田先生の担当な」

城戸「えっ…俺がですか?」

「先生の遺作取って来い」

城戸「遺作…?先生まだご存命でしょ?」

「先生が言ってんだよ次の本が自分の遺作って」

 

「実際そう長くはないかもって話だしな…」

「退院できたけど3回目の大手術だったし」

城戸「そんな体でまだ書く気があるのがすごいすね…」

「最後に出したやつが気に入らないんだとよ 執念だなァ」

 

城戸「でも先生の遺作なんて大手も狙ってますよね」

「そりゃなでもうちは先生と一番付き合いが古いし…」

「まぁ 望みがないわけじゃねぇだろ」

城戸「俺でいいんすか本当に…」

 

「前任の須藤さんもういないんだからしょうがねぇだろ」

「あの人は若くていじりがいのある奴が好きなんだよ」

「とにかく絶対説得してこい!」

 

 

【厄介な仕事だな…】

 

 

城戸「はぁ………」

 

 

蒲生田「ああ…アンタは確か・・・」

蒲生田「一ぺん麻雀やったよな桜桃の須藤とかと」

城戸「はい…その節は…桜桃社の城戸です」

 

 

【苦手なんだよねぇ威圧感…】

 

 

城戸「先生お加減の方は…」

蒲生田「いいわけがあるかよ」

蒲生田「うまいもんは食えねえ女は抱けねえ」

蒲生田「もうさっさとくたばりてぇんだが…」

蒲生田「あいにく頭はハッキリしてるし」

 

蒲生田「最後に自分が満足するもん書いときたくてな」

城戸「先生…早速なんですが そのことで本日はお伺いしたわけで…」

城戸「その作品ぜひうちで出させて頂けたらと……」

蒲生田「フン…お宅には昔から世話になってるからなぁ…」

 

蒲生田「さっき入れ違いで文潮のやつも来たよ」

蒲生田「俺としてはまぁどこだっていいんだけどよ」

蒲生田「基本 先に来た願ってことにしてるけど」

城戸「……」

 

城戸「…先生 不躾な話になりますが向こうの稿料はどのくらいで…?」

城戸「うちもかなり色をつけさせて頂きますので…」

蒲生田「金じゃねえんだよ城戸ちゃん」

蒲生田「別に遺してく女も子供もいねぇしさ」

蒲生田「別れた女房には慰謝料たっぷり払ってやったからもういいだろ」

 

城戸「じゃあ…今はずっとこの家にお一人で?」

蒲生田「ああ ヘルパーさんやらは来てくれるけどな」

蒲生田「愛人どもも全部切った 病みついた老人の世話なんて勘弁ってツラしてたからな」

蒲生田「勃たなくちゃ孤独なもんだ」

城戸「はぁ……でもそれは寂しいですね」

 

蒲生田「まぁ 自業自得ってやつさ散々女も泣かせてきたし」

蒲生田「俺みたいなろくでなしにはぴったりの晩節じゃねぇか」

城戸「…………」

 

城戸「またお伺いしますのでぜひご一考をお願いします 難しいかもしれませんが…」

蒲生田「ああ ちょっと考えさせてくれ」

城戸「……」

城戸「それはそれとしてまた麻雀でもしましょうよ先生」

蒲生田「お いいねぇ」

蒲生田「面子集めとけよ」

 

城戸(こりゃ難しいかもな…何か……)

城戸(金以外でも先生にアピれるものでもありゃいいが)

城戸(…そういや木島には蒲生田先生の本を読ませてみるといいかもな…)

 

 

【蒲生田郁夫も元々純文畑の作家で】

 

 

【大衆的だが格調高い官能小説で脚光を浴びた人であった】

 

 

城戸「…ただいま」

木島「んー…遅かったねぇ 大変だなサラリーマンは」

城戸「お前…また今日は随分飲んでんな」

城戸「いいご身分だぜまったく…」

木島「城戸くんもたまには一緒に飲もうよ」

木島「明日休みだろー?」

 

木島「ああ それね…」

木島「父親だよ 父親の一周忌」

城戸「え?」

 

 

【亡くなってたのか】

 

 

城戸「……そうだったのか」

城戸「今日の日付じゃん 行かなかったのか?」

木島「行けないよ」

木島「葬式にも行ってないからね」

城戸「え…マジで?なんで……」

木島「絶対許せなかったから」

 

木島「どんな賞を獲ってもどんなに金を稼いでも」

木島「あの人はなんの言葉もよこさなかった」

木島「ひどいだろ?」

城戸「つってもよ…さすがに親の葬式くらい……」

木島「……そうだねぇ」

木島「死に顔くらい見ておくべきだった でもこんな体たらくじゃ…」

木島「合わせる顔もないけどね……」

 

【もしかして…】

 

 

【先生の葬儀に行ったのは…】

 

 

木島「父の方が正しかったのかなぁ…だって」

木島「確かに僕はバカだ」

城戸「……木島」

 

オエエエエエエエエエ

 

城戸「ギャアアアアアアアア」

 

城戸「て てめ―――!!吐くときは吐くって言えよ!!」

 

木島「う………」

城戸「あ 待ってトイレまで我慢して な?」

 

城戸「大丈夫か おい……」

木島「はぁ」

木島「う…」

木島「すみません…」

 

城戸「起きたかよ」

木島「……気持ち悪い」

城戸「ほら水 ビタミンC あとシジミの味噌汁作ったから飲め」

木島「君が……?ありがとう……」

木島「あの 僕……なんかした?」

城戸「俺のスーツをゲロまみれにな」

木島「……」

城戸「安心しろクリーニング代は請求しねぇよ ただし…」

 

城戸「今日から絶ッ対禁酒な!!一滴でも飲んだら絶交だぞ!!」

 

木島「……はい」

 

城戸「…今時 無職の作家なんかはやんねーんだよ 独りぼっちで死ぬだけだ」

城戸「ちゃんと食ってちゃんと寝て書け」

城戸「ここで終わりたくねえんだろ」

 

城戸「ほら」

木島「……おいしい」

 

 

【第三話 悪い男】

 

 

城戸「…………」

木島「…どうかな?」

城戸「お前さ…これ読んでヌケると思うか?」

木島「いやーそれはちょっと…」

城戸「じゃあダメだろ!」

木島「…」

城戸「あ いや筋は悪くない! 文章もさすがにうまいよ」

城戸「ただ致命的に…」

 

城戸「二人がセックスするまでが長すぎ!」

城戸「ラスト10Pでやっとヤリ始めてほっとしたぜ」

木島「しょうがないだろ静子はそんな尻軽じゃないんだ」

城戸「ならこのメイドを尻軽にして濡れ場を追加しろ」

木島「あー…なるほどね」

 

城戸「濡れ場の描写あっさりしすぎ!」

城戸「やっと始まったと思ったら5行で終わってんぞ」

木島「う~~~ん」

木島「そんなに書くことある?」

城戸「書くんだよ!歌ならサビだぞここは」

 

木島「難しいなぁ…」

城戸「俺が薦めたやつちゃんと読んだか?」

木島「読んだけどさ…正直ちょっとキツかったよ 性描写の箇条書きって感じでさ…」

木島「でもいくつか好きなものもあったよ」

 

木島「特にこの人 蒲生田郁夫」

城戸「…やっぱりな」

木島「初めて官能小説の面白さに触れた気がした…」

木島「ゾクゾクしたよ」

城戸「まぁその先生は特別だ 大御所だからな」

木島「道具なんて言ったのは傲慢だったね それだけじゃない気がする…」

城戸「……」

 

城戸「…とにかく改善点としてはエロとストーリーの配分と濡れ場の描写のディテールだ」

木島「頑張ってみるよ」

城戸「濡れ場とか得意そうだと思ったのになお前」

木島「え?」

 

木島「君 僕のことなんだと思ってるんだよ」

城戸「文学系ヤリチン」

 

木島「ヤ………」

 

城戸「みんなそう言ってたぜ 知ってんだぞお前の下半身ゆるゆるなこと…」

 

木島「ひどいな!誤解だよ!」

 

木島「僕 自分から誘ったことなんてほとんどないし」

木島「確かに言い寄ってきた人みんなとセックスしたけど…」

木島「それがヤリチンってこと?」

城戸「それ以外なんなんだ」

 

木島「いやこういうエロ小説読むと感心するんだよ」

木島「セックスへの探究心がスゴイだろ……?」

木島「そりゃ気持ちいいことは好きだけどさ」

木島「僕大体体突っ込んで終わりだから マグロ男ってよく言われて………」

城戸「マグロ…」

 

木島「こうして金も仕事もなくなれば誰も寄ってきやしない」

木島「女なんてそんなもんだよね」

城戸「おい何被害者ヅラしてんだよ」

 

城戸「被害者はこっちだっつーの!」

 

木島「え 何の話?」

城戸「お前はどーせ覚えてないだろうけどなぁ…」

 

城戸「俺の彼女もお前と浮気してたんだよ!!」

 

木島「マジで?」

 

 

城戸「彼女の篠崎って女…」

木島「篠崎………?」

城戸「…………」

木島「あ………」

 

木島「あーーーーーッ」

 

城戸「な なんだよ」

 

木島「思い出した!」

 

木島「君確かに同じゼミだったね!」

 

城戸「そこからかよ!」

 

城戸『お前さ』

城戸『あいつが俺と付き合ってるって知ってて手 出したわけ?』

木島『知るわけないだろそんなこと』

木島『彼女とは何回か会っただけで別に付き合ってたつもりもないし…』

 

木島『君はさ』

木島『いちいちセックスする前にどこの誰と付き合ってるとか確認してるの?』

 

 

木島「君 だいぶ印象変わったねぇ…」

城戸「そうか?」

木島「僕 怖かったんだよ君のこと」

木島「クラブでDJやってハッパとかキメてウェイってタイプだったじゃん…」

城戸「まぁ…若気の至りってやつだ……」

 

木島「君ってもっととんがってる奴だと思ってた…」

木島「でも案外まともな人だったんだねぇ」

城戸「………」

城戸「悪いかよ」

木島「悪くないよちっとも」

木島「君はいい奴だよ」

 

 

【そんな頃もあったんだっけな…】

 

 

城戸のスマホには母からメールが届いてました。

『沙織ちゃんと別れたって本当?すごくいい子なのにどうして?』

『2人は結婚すると思っていたからとても残念です。仲直りできないの?』

『もう士郎くんもいい歳なんだから、ちゃんと将来のこと考えて。』

『お母さんは早く孫の顔を見たいです。』

『母より』

 

 

城戸「はぁ―――… めんどくせ―――…」

 

城戸(つくづく半端者だ 俺は……)

 

社長「おい城戸~」

城戸「…社長」

社長「なんだよショボくれた顔して」

社長「ああ そういや彼女と別れて家追い出されてたんだって?」

城戸「なんで社長まで知ってんすかそんなこと…」

 

城戸「結婚したいなら転職しろなんて言われてカチンときて…」

社長「転職?」

城戸「父親が銀行マンとかのすげえ堅い家で」

城戸「俺がエロ本とか下品な雑誌作ってるのが気に入らないんですよ」

社長「なるほどな~ま あるあるだな」

社長「何 まだその子に未練とかあるわけ?」

城戸「………」

 

 

【木島の家にダラダラ居座っているのはどこかで彼女と】

 

 

【関係を戻したいという気持ちがあったからだ】

 

 

城戸「…ないことはないですね」

城戸「そろそろ身を固めなきゃなあとか考えますしこの歳になると…」

社長「そうかあ?案外真面目だな~ お前」

城戸「……色々あるんすよ」

 

社長「じゃ 転職すれば?」

城戸「いやそれ社長が言います?」

社長「伝承社ってあるだろ」

城戸「ああ実用書メインの手堅い…」

社長「あそこうちの同族会社だから人事に紹介してやってもいいよ」

 

城戸「マジですか!?」

 

社長「ただし蒲生田先生の原稿取ってこれたらな」

社長「親父…会長がさー思ったより期待してんだよ あの人を発掘したのはうちだしな」

社長「動く数字デケーし…」

城戸「…でも大手が何社か声かけてて正直 望み薄ですよ…」

社長「だからそこをウルトラCでなんとかできたらって話だろうが」

社長「伝承さんはいいぞ~多分うちよりホワイトだし」

社長「まぁ俺はエロ本とか下品な本作る方が好きだけど」

城戸「……」

社長「期待してるぜ城戸ちゃん」

社長「あのおっさん相当曲者のサディストだから頑張れよ~」

 

城戸(転職……?)

 

 

【俺だってこの仕事は嫌いじゃないそれなりにプライドもある】

 

 

『出版社って聞いたが…』

『随分下品なものを作ってるところじゃないか』

『子供が生まれたらなんて説明するの?』

『もっとちゃんとしたところに転職してよ~』

 

 

【悔られたり色眼鏡で見られてまでやりたい仕事なのかというと…】

 

 

城戸(わかんねぇ…)

城戸(伝承社ってうちより給料よさそうだよな…)

 

「城戸さんお電話ですよ」

 

城戸(こんなチャンス滅多にねぇぞ…)

 

「蒲生田先生から」

 

城戸「えっ」

 

蒲生田「よう城戸ちゃん」

城戸「先生すみません!こちらからご連絡しようと思っていたところで…」

蒲生田「こないだ言ってた話なんだけどな」

蒲生田「やっぱりよそと進めようと思ってんだ」

城戸「……!!」

蒲生田「折角来てもらったのに悪いんだけどな」

 

 

【ヤバい…】

 

 

【ヤバいぞ……】

 

 

城戸「先生……そこをなんとか考え直していただけませんか」

蒲生田「あ?」

蒲生田「そういわれてもな…」

蒲生田「おたくじゃなきゃいけない理由は特に俺にゃないんだよ」

 

城戸(うちじゃなきゃいけない理由……?考えろ何か…)

城戸(何か…)

 

城戸『この家にお一人でそれは寂しいですね…』

蒲生田『俺みたいなろくでなしにはぴったりの晩節じゃねえか』

 

 

城戸「先生弟子を取ってみませんか」

蒲生田「はぁ?」

蒲生田「何言ってんだ…弟子だって?」

城戸「…実は俺の知人で官能小説を書きたいという奴がいまして」

 

城戸「もとは天狼を獲ったような作家で実力はあるんですが」

城戸「いまいち文章の色気が足りないというか…」

蒲生田「…俺に人の面倒まで見てる余裕があると思うか?」

 

城戸「いえ むしろ秘書でも使いっ走りでも介助でもなんでもやらせてください!」

城戸「なんなら住み込みでも」

城戸「ヘルパーさんが来られるとはいえやはり何かとご不便はあるんじゃないですか?」

 

城戸「木島理生っていうやつなんです」

蒲生田「……孤独な老いぼれに弟子ときたか フン……」

蒲生田「………か?」

 

 

【…今なんつった?】

 

 

城戸「え………」

城戸「ええはいだと思います!」

蒲生田「…………」

 

蒲生田「明日の午後そいつと二人で来い」

 

 

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インディゴの気分 1巻の感想

すごい繊細なストーリーでした…。クライマックスまでぱっと読む勢いの感じです。

素敵な内容で面白いというか儚い感じです…。

先生から二人の距離は縮まって後悔するような関係になって

最後には…うわああああってなりました。

木島くん…。

まとめ

以上、インディゴの気分| 最新話【1巻】のネタバレ・感想を紹介しました。

漫画は絵と一緒に読むことで面白さが倍増します。

今までなら、

『漫画が読みたいなー』

と、思ったら漫画村といった無料で読めるサイトで読めばよかったのですが、

今は規制も厳しくなり無料で読むのは難しくなりました。

ですが、今は電子書籍サイトのサービス内容が非常に充実してきており、
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